なぜフラックスを塗るのですか。 | |
母材とロウ表面の酸化膜を除去し清浄化させ、ロウの流動性を良くするためです。 |
ロウ材の種類によって作業温度が異なりますが、母材の温度はどのように計るのですか。 | |
加熱温度は正確には計れませんので、接合部を均等に加熱しながらときどきロウ材を母材にあて、流れ出した時が適温です。 |
フラックスを塗り、加熱してもロウは流れません。どうしたらよいでしょうか。 | |||||||||||
いろいろな原因が考えられますが基本的には、ロウが毛管現象により母材を濡らし、一様に流れる条件が必要です。その条件を整えるためには (1) 接合部の形状が適切である。 (2) 母材間の隙間が適切である。 (3) 加熱温度が適切である。 (4) 加熱時間が短い。(5) ロウ付部が清浄であること。が必要です。ロウ付作業がうまく出来ない場合は (1) ~(5) の点に注意して作業をしてください。 上手にロウ付けするコツ 母材の隙間が広いと弱くなります。母材、ロウ材により異なりますので、取扱説明書をよく読んで作業してください。母材の大きさ、金属の種類が異なる場合、熱伝導性、比熱などに留意し母材が適温になるようにしてください。 炎を直接ロウにあてずに、母材を加熱し、その熱でロウを溶かすようにしてください。 フラックスの残滓は完全に除去してください。不完全ですとサビが発生します。
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