新富士バーナートップページ > 木村東吉の「こだわりの道具」vol.2

vol.2 (09年5月3日)
おかもちを煙に巻け!
正直に告白しよう。
ボクはあまりスモーク料理は作らない。
何故か?
それはスモークする為の下準備である「塩蔵」が面倒だからだ。いや厳密に言うと「面倒」ではない。生来、食いしん坊の性格だから、肉などを塩漬けにして一週間ほど待つという、その時間に耐えられないのだ。
もうすでに50歳を過ぎたのに、堪え性のない自分の性格がつくづくイヤになるが、先日、知人から鹿肉を大量に頂いた。このように大量に頂くと、いくら食いしん坊のボクでも、少しは保存しておこう、という気になる。しかも! ちょうどそのタイミングで、新富士バーナーの「おかもち香房」という、ユニークな名前のスモーカーを手に入れた。

大量の鹿肉をもらって、久々にスモーク作りに燃える
この「おかもち香房」と言うのは、その名の示すように、そば屋の出前が持ち歩くような「オカモチ」の形をしたスモーカーで、2バーナーの上に乗せ、チップを底の部分に敷くだけで、手軽にスモークが楽しめる構造になっている。

小さいけど必要充分な容量、機能充実のおかもち香房
が、実際に使ってみると、ユニークなのはその名前だけではなかった。
まずはこのスモーカー、なによりも便利な機能は、オカモチのように上部にハンドルが付いているので、移動が簡単ということ。これ、実際に試してみると、本当に重要。だってスモークが終了した時点で火を止めても、スモーカー本体は暫くの間、熱を持っている。この状態で動かせないと、2バーナーを占領して、いつまでも次の料理に移行できないのだ。それに素材は燻された後、しばらくそのまま放置した方が、薫りにバランスが取れる。だからスモークを終了した時点で、涼しい木陰などに本体ごと移動し、まるでその存在を忘れたかのように他の作業に移るのだ。
さらにそのハンドル近辺には生意気にも温度計が付いている。これも重要だ。そしてさらにさらに! 上部と下部のそれぞれに開閉式の窓が付いており、微妙な温度調整、チップの燃え具合、煙の量など、これまた微妙な調整が可能なのだ。

フックの代わりにゼムグリップを使用
なかなかやるじゃないか!
だがちょっと欲を言えば、もう少し肉を吊すフックがあってもいいかな…と思う。標準で付属しているフックは3つ。せめて太っ腹に5個か6個は欲しい。
で、今回はご覧の写真のように、ゼムクリップを曲げてフック代わりに使用した。こういう工夫、アウトドア・ライフには大切だぜ!(と自画自賛)

出来上がったスモークは、とりあえず「味見」と称して胃袋に流し入れ、その後、オリーブオイルに漬け込む。こうしておくとスモークの風合いがいつまでもしっとりと保てるのだ。
で、好きなだけ薄く切り取り、それに大量の粒マスタードを絡めてお皿に盛る。
バーボンにも、コクのある赤ワインにも合う、一品となるのである。

■ vol.1(09年4月8日)
■ vol.2(09年5月3日)
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